そらまめミニストーリー【あなたが喜ぶと私も嬉しい】

言語発達の遅れ、吃音のあるそらまめキッズに通うA君のおなはし

A君は幼少期から療育、リハビリを受け、現在支援学級に在籍しています。

毎年リレーの選手に選ばれるほど昔から走ることが得意な反面、自分から立候補はしたことが無いちょっとシャイな一面を持つ子でした。

そんなA君、昨年自ら「陸上がしたい!」と伝えてくれて、クラブチームに入会することになりました。

 

初めてのデビュー戦

元々のポテンシャルの高さに加え、真面目さや何事においても手を抜かずに努力するというA君の強みが功を奏し、デビュー戦では観客からどよめきが起きるほどの疾走!!!

夏の大会では小学生で100mを12秒台という優秀な成績をおさめました☆

 

嬉しい報告

 

先日、A君のお母様より

「6年間で初めて、自分でリレーに手を挙げて立候補したみたいなんです♡」と、とっても嬉しいご報告を頂きました!

そのお話をされるお母さんの嬉しそうな顔が印象的で、私たちも嬉しさ倍増でした(^^)

学校ではなかなかお友達とコミュニケーションを取れないA君ですが、クラブチームでは挨拶を自分からしたり、号令をかけたり、チームメイトと笑いながらコミュニケーションを取ったりと楽しむ姿があるようです♫

クラブチームでは入会する際に事前にコーチやチームメイトにはA君の特性についてカミングアウトしたことで、本人はもちろんですが、家族も安心して活動に参加できているように思います。

 

県大会での出来事

先日行われた県の陸上大会にも出場したA君。順調に予選を勝ち進み、決勝へ。

 

 

決勝では無名の選手であったA君が接戦の末に1位でゴール!!!🚩

会場はどよめきました!!!\( ‘ω’)/✨

見事1位になったA君はTVのインタビューを受けることに。

最近「話すと吃音が出るから…」とお母さんに相談していたA君。お母さんは心配のまなざしで見守りました。

インタビュー終了後にお母さんが「インタビューどうだった?」と聞くと、

「答えたよ!緊張したけど、嫌じゃなかった!(^▽^)」と。

見事1位の賞状を持ってチームメイトの所に帰ってきたA君は、少し涙を浮かべながらも、自信に満ち溢れたとてもいい顔をしていました。

 

そらまめキッズとの関係性

A君の陸上とそらまめキッズ、なんの関係があるの?と思った方もいらっしゃると思います。

実は陸上を始めてしばらくして、初めてリレーに出ることになったA君。

吃音の為、バトンパスの「はい!」が伝えられずに困っていました。

そこで、そらまめキッズの先生に相談してごらん!と伝えると、自分で相談。スタッフと一緒に事業所の駐車場で練習をしました(^^)/

「は」が言いにくいのであれば「あ」でもいいのでは?

と、A君のやりやすい方法を一緒に探したりもしました。

A君やお母さんにとって、一緒に考えてくれたことがとても嬉しかったそうです。

 

先日も訪問支援の際に、訪問支援員に「今度、TVに出るかもしれません!」と自分から伝えたA君。

自発的な行動が増える等、明らかな行動変容が起こっています。

そらまめキッズのVisionである”通ってよかったそらまめキッズ”。まさにA君にとってそらまめキッズは、そういう存在になっているのかもしれません。

 

最後に

以前は中学校への進学に関して、本人・家族共に不安でいっぱいでした。

しかし、今では中学校で陸上部に入部する事をとても楽しみにしています♫

やる気だけではなく、適した環境で達成できた経験がA君の行動変容が起こった要因の1つかなと考えています。

数年後、もしかしたら日本を代表する陸上選手になっているかも!?

これからもそらまめキッズはA君を応援しながら、ことばの支援を続けていきます(^^♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました☆