特別支援学級はどんな子が通う?通常学級との違いについて専門家が徹底解説します

こんにちは(*^-^*)
ことばの教室そらまめキッズです!

この記事を読んでいる方の中には、

・特別支援学級というものがいまいちわからない
・どのような子が対象になるか知りたい
・就学先がどんな基準でどのように決まるか知りたい

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

今回は、どのような子どもたちが特別支援学級を利用するのか、通級指導教室や特別支援学校との違いと共に専門家が徹底解説します☆
ぜひ、最後までご覧ください!

特別支援教育(子どもの学び場)って?

特別支援教育とは、主に小・中学校に設置されている障害のある子どもたちを対象とした少人数の学級です。自分たちの能力を最大限に発揮し、充実した教育を受けられるように支援していきます。

特別支援教育は以下に分けられています。

1.通級指導教室

2.特別支援学級

3.特別支援学校

4.通常学級

それぞれ詳しく解説していきます。

 

1.通級指導教室とは

通級指導教室は、特定のニーズを持つ児童・生徒が、通常の学級に籍を置きながら、週に数回または必要に応じて特別な支援を受けるための教室です。
通常学級と比べ、少人数で学習できます。

対象

通級指導教室の主な対象者は、以下の通りになります。

1.弱視者

2.難聴者

3.肢体不自由者

4.病弱・身体虚弱者

5.言語障害者

6.自閉症者

7.情緒障害者

8.学習障害者

9.注意欠如多動症

なお、通級指導教室の対象に知的障害者は含まれていません。

教育内容

通級指導教室を利用する児童・生徒は、通常学級に在籍しながら、学習に困難さのある一部の授業を別の教室で受けることができます。専門スタッフや教師が、個別または小グループでの指導を行い、子ども一人ひとりのニーズに合わせた個別での支援を提供していきます。

家族や保護者との連携を重視し、家庭での支援や指導に関する情報交換が行われます。

 

2.特別支援学級とは

特別支援学級は、一般の学校内に存在する学級のことで、学習や行動、コミュニケーションに特別な支援が必要な子どもたちが通うクラスです。
1クラスあたり上限8人と少人数で編制されています。

対象

特別支援学級の対象者は、以下の通りになり、これら1~7の対象者ごとにクラス分けがされています。

1.弱視者

2.難聴者

3.知的障害者

4.肢体不自由者

5.病弱・身体虚弱者

6.言語障害者

7.情緒障害・自閉症者

このように分けられていますが、特別支援学級を設置している学校すべてがこれら7区分に対応しているわけではありません。
そのため、就学前に希望する学級があるかどうか予め確認する必要があります。

 

教育内容

特別支援学級では、通常の教育カリキュラムに加え、特別な支援が必要な子どもたちのための個別化された教育プログラムが実施されます。具体的には、➀基本的な学習スキルの習得➁社会的スキルの向上➂感覚統合のサポートなどが含まれます。
また、専門の教育支援員や療育の専門家が、子ども一人ひとりのニーズに合わせてサポートを提供します。

特別支援学級の最大のメリットは、個々の子どものニーズに合わせた柔軟な教育が可能であることです。また、同じような課題を抱える他の子どもたちとの交流により、社会的なスキルを育む機会も増えます。

 

3.特別支援学校とは

特別支援学校とは、障害を持つ子どもたちが自分のペースにあった環境で学べるよう支援する学校です。ここでは、それぞれの子どもが持つ個々の能力を伸ばし、社会で活躍できるように準備を整えることを目的としています。

対象

特別支援学校の主な対象は以下に分けられています。

1.視覚障害者

2.聴覚障害者

3.知的障害者

4.肢体不自由者

5.病弱・身体虚弱者

なお、特別支援学校の対象に発達障害者は含まれていません。

教育内容

それぞれの子どもに合わせた教育プログラムが用意されており、専門知識を持った教師や支援スタッフの指導もと、学びやすいように設計された環境下で学習していきます。
また、学習だけでなく社会的スキルや生活スキルの学習にも重点を置いているため、子どもたちは自立して社会に参加するための準備ができます。

 

4.通常学級

多くの子どもたちが通う一般的なクラスのことです。
1クラス35人以下で編制されています。

 

特別支援学級から通常学級に移行できるの?

特別支援学級から通常学級に移行することは可能です。また、反対に通常学級から特別支援学級へと移行することも可能です。

学級が変わることで学ぶ場や環境の変化はありますので、本人も周りも心配ですよね。
できることが増えてきて「通常学級に移行できそう!」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

移行の判断基準は、子どものニーズ、発達状況や教育環境によって異なりますが、子どもの学習能力、社会的スキルなどの評価のもと、教育専門家、保護者の意見を踏まえ、検討していきます。

 

そして、特別支援学級から通常学級の移行が決定したら、段階的に移行できるように支援していきます。
始めは特別支援教育の先生方からのサポートを受けながら一部の授業や活動にのみ通常学級に参加し、徐々に時間を増やしていきます。

 

就学先はどのように決まる?

就学先がどのように決まるかは、国や地域、具体的な教育システムによって異なりますが、本人・ご家族の意向を踏まえ、就学相談や就学支援委員会などを通して市町村教育委員会が決定することとなっています。

就学先を決める際に、実際に学級を見学することもできます。お子さんが安心して楽しく学ぶことのできる場所を検討してみてください(^^♪

まとめ

いかがでしたか?

この記事を通して、特別支援教育について理解が深まりましたでしょうか?

少しでも就学先を決定する際の参考になれば嬉しいです(*^-^*)